UTN/192_140字
レオマブ短文*2
take1
レオ「パトカーMTかよ エンストしたらどうしよう」
マブ「止まるんじゃねえぞ……」
完
＊＊＊
take 2
レオマブの乗ったパトカーの前を走るケッピの人力車！
ケッピ「外から行かすかよォ！」
その隙にインをつくレオマブのパトカー！
ガードレールに横っ腹を擦るケッピの人力車！
ケッピ「痛えなあ……また板金7万円コースか……」
(ヒント:新劇)
とっちゃ、やだ
ああ、君に何が分かるというのだ。ぼくはまたあの紅い髪を目で追いかけていた。大概奴の周りには女がいるが、彼女達に冬芽の何が分かるのだ。本当の冬芽はぼくしか知らない、いや知れて欲しくない。見るな、触れるな、ぼくの、ぼくだけの冬芽なのにーー今日もまたそんな冬芽を横目に練習へと向かうのだ
初出：2017/10/31
お題：https://shindanmaker.com/375517
頑なに拒む両手
ダメだ！こんな処で……お構い無しに冬芽は西園寺の尻をスラックス越しに揉みしだく。ヒッ、と色を含んだ声と共に学ランを押さえつけて頑なに拒んでいた西園寺の両手が浮く。その隙に冬芽は学ランのホックに手を掛ける。お前こそ破廉恥だな。西園寺は己が素肌を冬芽に晒すことに何かを感じ入っていた。
初出：2017/08/17
お題： https://shindanmaker.com/375517
最終手段
こんなにも執着することか。自分自身でもたまに思う。だがぼくはこの男のためにならば修羅にでもなる覚悟を決めた。愛して欲しい？ それだけじゃない。今度はぼくが貴様を守ってやりたい。この世界の色を教えてくれた貴様に一生を賭してでも尽くしたくて。なあ冬芽、あと何回抱いたらぼくのことを……
初出：2017/08/10
お題：https://shindanmaker.com/375517
幸せになってよ
西園寺は覚悟を極めていた。冬芽の為に最後の決闘の花嫁になることに。しかし花嫁とは名ばかりでその実態は冬芽の天上ウテナに対する想いの肯定を意味した。西園寺は冬芽の為に己が想いを捨てる覚悟で四度目の決闘広場に足を踏み入れた。自分の想いはどうなっても構わない。だた、勝てとだけ願った。
初出：2015/04/22
お題：http://shindanmaker.com/375517
届かない本当
突然のにわか雨に襲われ、西園寺は黒い上衣を濡らして駆ける。校庭の薔薇が突き刺すような紅に染まっている。そこで誰かに呼ばれた気がし、一瞬振り返って立ち止まる。そこには薔薇と同じ紅い髪の男が傘も持たず佇んでいた。西園寺はその男がかって自分が求めていた男であったことに気付いていなかった。
初出：2014/6/9
お題：http://shindanmaker.com/375517
愛の逃避行
「悪い趣味だ」西園寺は傍らの運転手に吐き捨てる。しかし躯は熱に犯され、昂りを抑え切れず血液が下方へと流れ行くのを感じる。髪と同じ色のメットから覗く表情は何を考えているのかさっぱり分からないが、この男と共に終わりのない道をひたすら走り続けらるだけで西園寺は十分に幸せだった。
初出：2015/04/26
お題：http://shindanmaker.com/375517
2023/06/03 UP