最終防衛線

愛の狩人と確率時空
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DUCE di DOLCE

 裸の男が二人、チョコレートを食んでキスをする。チョコレートの甘さが快楽に上乗せされて更に甘さが増していく。ヴィンセントはヴァレリオの中で自身を更に示す。
「ヴィ……VG……、イカせて……!!」
「ふふ……、だーめ」
 色を交えた微笑みでふわふわと髪に触れるが、ヴィンセントにしてみれば生殺しにしか思えない。ヴァレリオが髪を撫でる度にびくびくと陰茎が痙攣する。
「やだ……! もういいだろ……お前顔に似合わず酷なことするよなあ……!?」
「酷い!? 心外ですなあ。俺はただヴィンセントの可愛い面をもっと見てたいだけだぜ?」
「ひぁ!?」
 ヴァレリオはヴィンセントの背をなぞりきつく締め付ける。ヴィンセントは何とか耐えているが快楽の先の辛さに涙を浮かべる。
「VGのファシスト!! 殺戮兵器マカロニちんぽ!」
 ヴィンセントは硬く屹立する殺戮兵器マカロニに触れる。片手できつく握るとヴァレリオはびくりと奮わせる。
「あっ! てめぇ……!! くっ……」
 ヴァレリオの顔が快楽に歪む。
「おめーは遅漏すぎなんだよ……! 今日くらい俺より後にイってみろよ……!」
「っ、あっ、ヴィン、ツェ、ント……!! まだ、っ……!! あーーーーーーっ!!!!!」
 ヴィンセントの涙がヴァレリオの顔に落ちる。同時に裏筋から竿全体に強襲をかけると、ヴァレリオは勢いよく射精した。
「ひぁ……!!ヴィー、じー……!! ナカ、キツすぎる……!!ああっ、で、出るっ!! ああああああ!!!!」
 ヴァレリオの射精の勢いで腸膣がキツくなり、間も無くヴィンセントも果てた。どくどくと精液は際限なく注がれ、意識が飛びそうなくらいの快楽がヴィンセントを襲う。事実、一瞬快楽が思考を遮り意識が飛んでいた。
「……っあ……ああ……!!」  ヴィンセントが全てを注ぎ終えて萎えたところで引き抜くと、ヴァレリオからごぽごぽと精液が溢れる。衛士となって以来久しく行われていない生理現象にも似たその感覚の苦しさにも近い心地良さにヴァレリオは喘ぐ。その様にヴィンセントは再び自身を硬くしていたが、文字通り精魂尽き果ててヴァレリオの隣に転がり込む。
「VG…… おめーの方が可愛い顔してるよ」
 向かい合ってヴィンセントはヴァレリオの前髪を弄る。女の前でも見せないような色めいた顔は涙で潤んでいる。
「っ……最高だったぜ……ヴィンセント……気持ち良かった……」
「VGもちゃんとイケんじゃん……」
 まあな、とヴァレリオは照れながらヘッドボードのチョコレートをヴィンセントの口に入れる。口に入れると体温でチョコレートが融けていく。合成品ではない生チョコ特有の食感にヴィンセントも思わず顔が緩む。
「やっぱりヴィンセントのが可愛いな」
「ヴィ……VG!? おまっ……!」
 ヴァレリオはヴィンセントにキスをする。生チョコは互いの舌の温度で溶けていくが、溶けたチョコの甘さを堪能するように貪り続ける。ヴァレリオの手がヴィンセントの胸に掛かる。ヴィンセントはそれを許しつつも、片方の手をヴァレリオの陰茎に回す。
 この甘い時間は、当分続きそうだ。

【fine】

2018/07/29  UP
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