以下オタクの咆哮、ネタバレがあります。
久々に頭使ってまともな感想を書いたんですがまともな気がしない。
クラファンも参加したかったのですが、去年の今頃口座が死んでて参加できなかったけど致し方なし。休みのどっかしらで群馬サファリパークには行きます。
拍手ありがとうございました!
劇版ピンドラ、冒頭から「きっと何者かになれるかもしれないお前たちに告ぐ」って言ってたのがめちゃくちゃ最高だった
10年前に「何者にもなれないお前たちに告ぐ」って言ってたイクニが、さらを経て「何者かになれるかもしれない」って桃果に冒頭から言わせてたの、ウテナからユリまで長らく一貫した「自己犠牲なんてカッコ悪い」からの解放で、新たな物語として再構築させていたのが「2022年!!」って感じでしょっぱなからいい意味でぶっ刺されました。
新規カット豊富だしこれ実質アドゥレセンスピンドラじゃねーか!(???)
確かに客は金払って2時間椅子に縛り付けられるってイクニも先日の配信で言ってたけど、120分インターネットや外部の諸々から切り離して、正面切ってピングドラムという作品と向き合う時間は本当に有意義でした。
劇ウテのときもそうだったんですけど、今回もフィルムスコアリングとのことで劇伴もバチっとキマってました。HHH新曲の入れ方も上手い具合に流れてて泣きそうでした。ファクトリーめっちゃ剣山と冠葉だ……!
声も新録で入れたところもあるそうで、確かに冠葉も晶馬も聴くと10年前と微妙に違っていたり、プリクリ様も10年前に比べてより尊大な感じになってましたしRe;CYCLEどころか新劇場版って感じでした。
冒頭から幼い冠葉・晶馬が出てきたのは最終回からのRe;CYCLEということで、最終回後の2011年12月から陽毬・苹果とは別の列車に運命の乗り換えをし、10年後に再びふたりが銀河の旅から池袋に舞い戻って来るところから始まってると思うと、当時見ていたオタクは「理解」していると思うし、初見にもとっつきやすいと思う演出になってて本当に最高。
地下61階のそらの孔分室はアニメ9話で陽毬と司書だった眞悧が初めて出会う場所だったけど、それが今回冠葉と晶馬、司書として桃果が出てくるってのが対比になっててすごく印象的だった。その中で共通して「かえるくん、東京を救う」がキーになっててそうくるかー!! シビれるねえ。
そこからイクニの言っていた冠葉と晶馬が妹を救う話を軸として、それぞれのキャラにスポットを当てながらもう一度運命の乗り換えを再び試みる話なんだろうなって思います。にしても95とかこどもブロイラーあたりが見え隠れするとエグいな……。
久々に出逢った荻野目苹果、久々に見たらめっちゃヤバい女過ぎて「こんなにヤバかったのか……」と改めて実感。パンフで三宅さんが「周りが見えてなさすぎて閉鎖的だけど人の痛みに寄り添える子」って言ってて「確かに西……」まで喉から出かけたのをぐっと堪えました。多分10年前もそう思ってた気がします。西園寺のオタクなので(言ってる)
後編は前編よりもさらに重い展開が来るので、今後どう見せてくるのか期待してます。さらを経たイクニがみんな幸せにしてくれることを祈るばかりです。